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自分に騙されない

09 10, 2010 | Posted in お絵描き・その他

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今回は、透き通った物の参考作品です。

ガラスやら水やら透明なものを初めて描くとき、何をどう描けばいいのやらと、大変戸惑う方は多いのではないでしょうか。
見えないんだから、描き様がないじゃないか、、と。
僕自身、例に漏れず大変苦労いたしました。
しかしその苦労の大半は、「上手に描けるように」という苦労ではなく、「見えないと思い込んでいる自分を変える」ための苦労でした。

僕たちは、グラスを難なく見つけ、掴み取ることができます。
中に水が入っているかどうかも、正確に把握して、飲み干すことができます。
それはちゃんと見えているからに他なりません。
では何が見えているのでしょうか?
グラスを通して、向こう側が見えていたとしても、グラスを通すときと通さないときとは、見え方が異なります。
グラスの色でうっすら濃い目になっているかもしれませんし、グラスの厚みによる屈折で歪んで見えているかもしれません。
そういった細かな変化がグラスそのものなのです。
「ガラスは透明だ」という先入観により、イコール「何も見えない」と知らず決め付けている自分を認識し、変えていくことが、描くための第一歩となるのです。

空の色が一色である、と昔思い込んではいませんでしたか?
よくよく観察してみれば、頭上から地平までの間、空は綺麗にグラデーションしていることに気づくでしょう。
逆光でシルエットに見えるものは、すべて黒だと思い込んではいませんでしたか?
明度の対比で暗さが強調されてしまっていますが、大抵はもう少し明るかったり固有色を多少は認識できる程度のものなのです。
直感的に、即座に認識できるよう、頭が記号的に処理してしまいますので、そのような先入観で物事を見定めてしまうことが、多くあります。
普段の生活においては、それは決して悪いことではないのですが、絵に描く場合には注意しましょう。
そこにフィルターが掛けられてしまっているかもしれない、と。
エッシャーなどによる「騙し絵」も、そういったフィルターを巧みに利用したものですし、認識力を高める助けになるかもしれませんね。


赤ちゃんが、段差も全く気に留めず、そのままハイハイで直進して落っこちそうになる、という場面を見かけられた方もいらっしゃるでしょう。
赤ちゃんは、まだ経験が不足しているため、目からの情報を分析することなく、見えるそのままで認識します。
つまり、すべてが写真のような平面に捉えられているということです。
そのような「純粋無垢な目」と「分析し記号化する目」の両方で見、その違いを見出せるように、観察眼を養いましょう。

また、もう一つ僕たちの目を暗ませるものがあります。
それは、「面倒くさ」です。
上の絵のように、ラベルが張ってあると、グラスの曲面に沿って変形しているので、その特徴を拾う手がかりになります。
しかし、こんな細かい物描きたくない、面倒くさい、と思うと、ついついラベルを省いてしまったりします。
これは非常に残念なことです。
そこを拾うからこそ、グラスのリアリティーが増し加えられるのですから。
易きに逃げてしまってはいないか、時には自分を振り返ってみてください。

自分が騙そうとしている相手は、他人よりまず自分自身なのです。
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